廃油にはリサイクルできるものもあります!主な方法と注意点を紹介

こんにちは。茨城県北茨城市の有限会社元クリーンです。


一般家庭では、調理などに使った油を固めたりパックに詰めたりして処理します。こういった使用済みの油、すなわち「廃油」の処理は、事業所においても重要な課題です。廃油は産業廃棄物なので、厳重にルールを守って処理する必要がありますが、実はリサイクルもできることをご存知でしょうか。ここでは、廃油のリサイクル方法や注意点をご紹介します。



■廃油の排出量は増加中。積極的なリサイクルを!



廃油とは、あらゆる産業から排出される使用済みの油のことです。潤滑油に絶縁油、洗浄用油、切削油など、どのような油でも使用済みなら廃油として扱われます。


廃油は産業廃棄物のため、法律に従って適切に処理しなければなりません。また、引火点70℃未満の燃焼しやすい油(揮発油類、灯油類、軽油類)は「特別産業廃棄物」に該当し、PCB(ポリ塩化ビフェニル)や特定の有機塩素化合物を含む廃油は「特定有害産業廃棄物」でもあるため、より厳重な管理・処理が必要です。


加えて、廃油の排出量は年々増えており、資源の効率的な利用や環境保護の観点から、積極的なリサイクルが求められています。しかし今のところ、廃油のリサイクルはあまり進んでおらず、廃油の処理に占める再生利用の割合は34%しかありません(令和元年度実績)。廃油を排出する事業者は、廃油を積極的にリサイクルに回すのが望ましいでしょう。



■廃油の2つのリサイクル方法



廃油の主なリサイクル方法には、燃料として使う方法と別の原料にする方法の2種類があります。廃油の種類によって向き不向きがあるため、使い分けが重要です。それぞれの特徴を見ていきましょう。


・燃料としてリサイクルする方法

処理工場で油水分離や遠心分離を行い、水分やスラッジ(汚泥、沈殿物)を除去し、再生重油として製品化する方法です。リサイクルに適した廃油のほとんどは、この方法で製品化されています。特に燃料向きなのは、エンジンオイルや油性切削油、ギヤー油などです。なお、リサイクルに不適な塩素系潤滑油や水系潤滑油は、油水分離した上で焼却処理されます。


・別の原料としてリサイクルする方法

廃油を化学反応によって他の物質に転換・加工調整し、別の原料として再生する方法です。対象となるのは主に廃食用油で、工業用石鹸の原料や飼料・肥料、バイオディーゼル油(重油の代替燃料)などに生まれ変わります。



■廃油をリサイクルする際の注意点



廃油は積極的にリサイクルすべきですが、いくつか注意点もあります。まず、特別管理産業廃棄物などに該当する、危険なものが少なくないこと。安全にリサイクルするためには、廃油の成分や性質をよく理解した上で処理方法を決める必要があります。わからない時は、専門業者に相談するのが最も確実です。


また、前述したようにリサイクルに適さない廃油もある他、水分や異物が多く含まれていたり、腐敗・酸化が進んでいたりする場合もリサイクルできないことがあります。最終的な判断は業者に任せるべきですが、リサイクルの実績が不足していたり、処理に必要な許可を持っていなかったりする業者もいるので注意が必要です。


十分に情報を調べず料金の安さだけで業者を選ぶと、不適切処理になってしまう可能性もあります。適切な廃油リサイクルのためにも、事前にしっかりと情報を調べ、信頼できる業者に処理を依頼しましょう。



■元クリーンでは廃油を有価物としてリサイクルしています!


本来はリサイクルできるにも関わらず、それを知らずにただのゴミとして処理していた……というケースはよくあります。これは資源の無駄や環境汚染につながる上、余分なコストも発生してしまうため、何もメリットがありません。廃油を処理する時は、最大限リサイクルに回せるよう、専門業者にも相談して処理計画を立てるといいでしょう。


茨城県北茨城市の有限会社元クリーンは、廃棄物収集・運搬の専門業者です。地域密着で30年以上の活動を続け、大手企業様からも多数のお取引をいただいております。20種類の産業廃棄物の収集・運搬許可を取得しているため、さまざまな施設での不用品回収が可能です。


さらに、家庭から出る一般廃棄物にも対応し、廃棄物のリサイクルやCO2削減に取り組んできました。廃油の処理にも、有価物としてリサイクルできるかどうかを常に考えながら対応し、無駄なコストの削減と環境への配慮を心掛けています。これからも未来のため、皆様の生活環境と地球環境の保全に努めていく所存です。廃油の処理にお困りの際は、ぜひご相談ください。