混合廃棄物って何?定義や処理する際の注意点を紹介

こんにちは。茨城県北茨城市の有限会社元クリーンです。


事業活動に伴って生じる産業廃棄物は、国や自治体のルールを守って処理することが大切です。基本的には、出た産廃の収集・運搬許可を持っている業者に回収を依頼すればいいのですが、1つ注意点があります。それは、複数の産業廃棄物が混ざった「混合廃棄物」もあるということです。ここでは混合廃棄物の特徴や種類、正しい処理方法について解説します。



■混合廃棄物とは?



混合廃棄物とは、文字通りさまざまな種類の廃棄物が混ざった状態の廃棄物を指します。といっても、法律上に混合廃棄物という言葉が出てきたり、定義が決められていたりするわけではありません。20種類ある産業廃棄物のうち、複数の廃棄物を含んでいるものを便宜的に混合廃棄物と呼んでいるのです。


たとえば、複合機やプロジェクターといったオフィス用OA機器を処理するとしましょう。これらのボディはプラスチックでできていますが、ネジやボルトといった部品は金属製ですし、レンズはガラス製です。そのためこういったオフィス機器は、「廃プラスチック類」「金属くず」「ガラスくず」が混ざった混合廃棄物として扱われます。


こう考えると、身の回りにある多くのものが混合廃棄物になることがおわかりいただけるでしょう。また、単なる「廃プラスチック類」だと思っていたものに、実は「金属くず」や「ゴムくず」が含まれていた……などというケースも当然ありえます。これに気づかず処理しようとすると、罰則を受けることもあるため注意が必要です。



■混合廃棄物の正しい処理方法



混合廃棄物は、複数の産業廃棄物が混ざっているという性質上、処理する際にはいろいろな点に注意する必要があります。最も大切なのは、混合廃棄物に含まれる廃棄物すべてに対応できる業者を選ぶことです。


たとえば、「廃プラスチック類」と「金属くず」の混合廃棄物を処理する際、「廃プラスチック類」の収集・運搬・処理の許可しか持っていない業者に依頼すると、法律違反になってしまいます。業者の側がルールをよく理解していないケースもあるため、十分な注意が必要です。


また、業者と契約する際はマニフェスト(産業廃棄物管理表)の交付が必須ですが、その書き方にも注意しましょう。交付される部数自体は、品目ごとではなく1つの混合廃棄物に対して1部です。しかし、具体的に何が混合しているのかわかるよう、品目の欄に正確にチェックを入れなければなりません。


もしこれらの対応が間違っていれば法律違反となり、依頼先の業者だけでなく依頼した事業者(排出事業者)の側も、罰金や懲役刑を科される可能性があります。環境に配慮し、法律を守って健全な事業活動を続けるためにも、ルールを理解した上で信頼できる業者に処理を依頼しましょう。


■混合廃棄物を分別するとメリットがあります!


ここまで混合廃棄物の分別について紹介しましたが、そもそも混合廃棄物をきちんとそれぞれの品目ごとに分別して処理することで得られるメリットもあります。

・コストの削減

まず一つは処理費の削減ができるということです。産業廃棄物は処理する量や内容によって金額が異なるのですが、分別することでそれぞれの品目での処理費用の支払いとなり混合廃棄物の処理費用よりコストを抑えることができます。


・有価物としての売却につながる

混合廃棄物の中にはプラスチックなど有価物として売却できるものもあります。分別せずに混合廃棄物として処理するよりも、分別して有価物は売却することでコストを抑えるだけでなく収益にも繋げることができます。


その他にも、リサイクル可能なものを分別することでリサイクル率があがり環境に対しても良いです。

産業廃棄物を出す事業者側に求められることなので、混合廃棄物を処理する際には分別することも検討しましょう。


分別のメリットは十分に伝わったけどどのように分別すればいいかわからない方などは元クリーンへご相談ください。有価物としての売却の場合、産業廃棄物として処理する場合のどちらにおいても柔軟に対応させていただきます。


茨城県北茨城市の有限会社元クリーンは、廃棄物収集・運搬の専門業者です。地域密着で30年以上の活動を続け、これまで5万件以上の実績があり、大手企業様からも多数のお取引をいただいております。20種類の産業廃棄物の収集・運搬許可を取得しているため、さまざまな施設での不用品回収が可能です。お客様のエリアによって処理費用が安くなるように処理場を選定し、適切な処理をしております。


さらに、家庭から出る一般廃棄物にも対応し、廃棄物のリサイクルやCO2削減に取り組んできました。これからも未来のため、皆様の生活環境と地球環境の保全に努めていく所存です。もちろん混合廃棄物の収集・運搬も承っておりますので、廃棄物の処理にお困りの際はぜひご相談ください。