こんにちは。茨城県北茨城市の有限会社元クリーンです。
ここ最近、プラスチックの無駄な使用をなくそうという動きが世界的に強まっています。日本でも、いわゆるプラスチック新法が成立し、2022年4月から施行される予定です。
このような流れが起きている理由の1つが「廃プラスチック」による環境汚染なのですが、なぜプラスチックが環境汚染につながるのでしょうか? ここでは廃プラスチックが環境に与える影響や、廃プラスチックの適切な処理方法について解説します。
■廃プラスチックとは?
廃プラスチックとは、文字通りプラスチックを使用している廃棄物のことです。使用後に廃棄されたプラスチック製品や、製品の製造過程で出るプラスチックのカス、その他プラスチックを含む廃棄物などが該当します。
また、廃プラスチックは「一般系廃プラスチック」と「産業系廃プラスチック」に分けられます。一般系廃プラスチックは、一般家庭や店舗、事務所などから出るものです。ペットボトルやビニール袋、発泡スチロールにパック、トレー、カップなどがあり、包装・容器類が大部分を占めます。
一方、産業系廃プラスチックは、プラスチック製品の製造・加工・流通の過程で出るものです。具体的には包装・フィルム類やスクラップ類、各種コンテナ類などが含まれます。いずれも焼却したり埋め立てたりして処理されますが、近年ではリサイクルされる率がだんだん高くなってきています。
■廃プラスチックは何が問題なの?
廃プラスチックは環境への影響が問題視されており、他の産業廃棄物と比べても大きな課題を抱えています。その中でも代表的な問題が、「輸出処理」と「海洋汚染」です。それぞれどのような問題なのかを見ていきましょう。
・輸出処理
日本では、主に海外でプラスチック製品をつくるための原料として、大量の廃プラスチックを輸出しています。2017年時点での最大の輸出先は中国(香港含む)で、全体の約7割を輸出していました。
しかし、環境や人体への悪影響の懸念から、2017年末に中国が廃プラスチックの輸入を厳しく制限。東南アジア諸国も、相次いで輸入を規制しています。その結果、日本の廃プラスチックが行き場を失いつつあるのです。今後は輸出という形で他国に処理を任せるのではなく、日本国内で処理するための努力が一層求められるでしょう。
・海洋汚染
残念な話ではありますが、プラスチック製品のポイ捨てや不法投棄は日本中で発生しています。投棄された廃プラスチックは、最終的に海へと行き着きます。その結果として発生するのが海洋汚染です。
海を漂う廃プラスチックは、生態系を含めた海洋環境に悪影響を及ぼします。クジラの胃から大量のビニール袋が出てきた、というような話を聞いたことがある方も多いでしょう。特に、5mm以下の微細なプラスチックゴミである「マイクロプラスチック」は、生態系に深刻な影響をもたらす可能性が指摘されています。
その他、船舶航行への障害や観光・漁業への影響、海岸にゴミが漂着することによる沿岸域居住環境への影響など、海洋プラスチックによる被害は甚大です。環境を守るためにも、廃プラスチックは正しく処理する必要があります。
■廃プラスチックの3つのリサイクル方法
廃プラスチックの処理方法の中でも、最も推進されるべきなのがリサイクルです。リサイクルをすれば限られた資源を有効活用でき、CO2削減や環境汚染の防止にもつながります。主なリサイクル方法は以下の3つです。
・マテリアルリサイクル
マテリアルリサイクルは、廃プラスチックを溶かして新しいプラスチック製品の原料にする方法です。汚れや異物が多いと製品の品質に影響するため、使用済みのプラスチック製品はよく洗い、自治体のルールに従って分別しましょう。
・ケミカルリサイクル
ケミカルリサイクルは、廃プラスチックに化学的な処理を施し、原料に戻した上でリサイクルする方法です。油に戻す、熱で分解してガスにする、蒸し焼きにしてコークスを作り燃料にするといった方法があります。
・サーマルリサイクル(熱回収)
サーマルリサイクルは、廃プラスチックを燃やした時に発生する熱を利用する方法です。近年では、主に発電が有力な利用方法として注目されています。廃プラスチックは、紙ゴミの約3倍もの発熱量があるため、とても有用なエネルギー源として使えるのです。
もちろん、いずれの方法を使うにしても、まずは廃プラスチックを確実に回収する必要があります。悪質な業者に回収や運搬を依頼すると不法投棄されるおそれがあるため、廃プラスチックの回収を依頼したい時は、資格を持った優良業者に相談しましょう。
茨城県北茨城市の有限会社元クリーンは、廃棄物収集・運搬の専門業者です。地域密着で30年以上の活動を続け、大手企業様からも多数のお取引をいただいております。20種類の産業廃棄物の収集・運搬許可を取得しているため、さまざまな施設での不用品回収が可能です。
さらに、家庭から出る一般廃棄物にも対応し、廃棄物のリサイクルやCO2削減に取り組んできました。これからも未来のため、皆様の生活環境と地球環境の保全に努めていく所存です。不用品回収業者をお探しの際は、ぜひお気軽にご相談ください。