閉館で出たゴミの処理方法とは?ホテルや商業施設のオーナー必見!


ホテルや商業施設を閉館、もしくはリニューアルする時は、大量のゴミ・不用品の発生が予想されます。これらは一般の家庭から出るゴミとは扱い方が異なるため、法律や自治体のルールに従って処理しなければなりません。今回は、ゴミを捨てるために必要な作業や業者の手配の方法、スケジュールについてご案内します。



■まずはどんなゴミがあるのか確認しよう


最初に確認しておきたいのは、自分がどのようなゴミ=廃棄物を持っているのかということです。廃棄物には、大きく分けると以下の2種類があります。


▼産業廃棄物

事業活動に伴って生じた廃棄物のうち、法令で定められた20種類を指します。具体的には、燃えがら、汚泥、廃油、廃プラスチック類、金属くず、ガラスくず、紙くずなどです。処理責任は排出事業者にあります。


▼一般廃棄物

産業廃棄物以外の廃棄物を指します。一般家庭から出るゴミの多くは一般廃棄物です。処理責任は市町村にあります。


簡単な定義だけを見ると、ホテルや商業施設から出るゴミは、産業廃棄物に該当すると考える方が多いかもしれません。しかし何種類かの廃棄物は、特定の業種から排出された場合のみ産業廃棄物として扱われる点に注意が必要です。たとえば紙くずは、建設業や製紙業で排出された場合は産業廃棄物になりますが、指定外のオフィスで排出されれば一般廃棄物として扱われます。


また、産業廃棄物を処理するには都道府県知事の許可が必要です。さらにその許可は、産業廃棄物の種類ごとに取得しなければなりません。必要な許可を得ていない業者に処理を委託すると、廃棄物処理法違反になってしまいます。閉店やリニューアルで出たゴミを正しく処理するためには、まず自分たちでゴミを仕分けるのが望ましいでしょう。



■優秀な業者を見極めるためのポイント


大量のゴミを処理するには、やはり専門業者に回収を依頼するのがおすすめです。しかし、うっかり悪質な業者に依頼してしまうと、法外な料金を請求されたりゴミを不法投棄されたりすることがあります。産業廃棄物の運搬処理の資格を持っていることに加え、以下のポイントに注目して業者を選んでください。


▼予算に合わせた見積もりをしてくれる

どのような事業者でも、廃棄物の処理にかけられるお金には限界があるはずです。また、一部のゴミだけを処理できれば十分なこともあるでしょう。優秀な業者は、排出事業者に必ずヒアリングを行い、予算や都合に合わせたプランを提案してくれます。


▼詳細な見積もりを出してくれる

見積もりは、何にいくらかかっているのかが把握できなければ意味がありません。そのため、すべての費用をまとめて「一式」で提示してくる業者には要注意です。廃棄物の種類ごとに「kg」や「㎥」といった単位で見積もりを出し、作業員の人件費や配車の数なども計算に入れている業者は信頼できます。


▼対応が早い

数日後には建物が取り壊されてしまうなど、速やかに不用品を回収してほしいケースはよくあります。現場の確認から契約、そして回収作業までを迅速に行ってくれる業者は優秀です。具体的にどの程度の時間がかかるのか、契約前に確認してみましょう。


▼よりよい提案をしてくれる

事業者ごとに出るゴミが異なる以上、最適な回収・処理プランも違ってきます。費用を抑える方法や効率的な回収方法などを自分から提案してくれる業者は、信頼できると見ていいでしょう。



■廃棄物回収の依頼から完了までの流れ


専門業者への廃棄物の回収依頼は、どうしていいのかわからないことも多いはずです。初めて依頼する方のために、基本的な依頼の流れを紹介します。


1:問い合わせ

まずは依頼先の候補をいくつかピックアップし、電話やメールなどで連絡します。この際、廃棄物の大まかな種類や量、日時の要望なども伝えましょう。


2:見積もり

業者から見積もりを出してもらいます。適正な金額かどうか判断するため、できれば複数の業者から見積もりを取った方がいいでしょう。なお、見積もりは基本的に無料です。


3:契約

金額および提案内容に納得のできる業者が見つかったら、正式に契約を交わします。


4:作業

指定した日時に業者が訪問するので回収作業を行ってもらいます。


5:完了

廃棄物の収集が終わり、現場を確認して問題がなければ作業完了です。



茨城県北茨城市の有限会社元クリーンは、廃棄物の専門家として地域密着の活動を続けてきました。一般廃棄物はもちろん、20種類の産業廃棄物の収集・運搬許可を取得しており、幅広い対応が可能です。ホテルや商業施設などの閉館・リニューアルにより、大量の廃棄物の分別処理をご検討の際は、お気軽にご連絡ください。